2010年5月5日水曜日

『日本図書館情報学会誌』vol.56 no.1に図書館史系の論文など

『日本図書館情報学会誌』(ISSN 1344-8668)のvol.56 no.1(March 2010)に、図書館史系の論文が2本、掲載されています。
  • 呑海沙織「大正期の私立大学図書館:大学令下の大学設置認可要件としての図書館」p.1-16
大正7年(1918)の大学令下で私立大学設立認可にあたって、図書館についてどのような要件が求められたのか、そして、私立大学側の図書館の整備状況について検討した上で、私立大学図書館の整備に大学令が果たした役割を論じています。
  • 石原眞理「横浜アメリカ文化センター所蔵資料と設置者の意図」p.17-33
現在、神奈川県立図書館に残されているACC文庫の資料から、横浜アメリカ文化センター、とその前身である横浜CIE図書館の蔵書について分析を行なっています。

このほか、 「2009年度日本図書館情報学会学会賞選考委員会報告」(p.41-44)では、学会賞を受賞した中村百合子『占領下日本の学校図書館改革:アメリカの学校図書館の受容』(慶應義塾大学出版会, 2009)、奨励賞を受賞した汐崎順子『児童サービスの歴史:戦後日本の公共図書館における児童サービスの発展』(創元社, 2007)について、受賞理由等が紹介されています。

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